2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ある晴れた日に 番外編 -オタクの神様-

神様っていると思う? 幸せと不幸せってバランスがあると思う? さて、震災はあっても日々は続いていく。津波で実家が完全に流されてしまった宮城出身の友人と私は、震災のせいで初日が遅れたとある演目を一緒に見に行く予定だった。あれは2011年4月中旬。震…

2013年3月11日14時46分から約30分。殴り書きのような気持ちのメモ。

どうしてこんなことになっているのかさっぱりわからないが、震災関連のなにかは涙腺スイッチが自動的に入ってしまう。もう2年経っているのに。あまりに脳の具合がよろしくなくなってしまうので、震災関連のTV番組は避けている。 ついさっき黙祷、と思った瞬…

ある晴れた日に -2011年4月宮城- (7)

あのときなぎたおされた松の木はまだそのままだった。彼女の家の裏の津波によってえぐられた堤防の下は、砂利で埋められていた。家のあった場所は一応整地されてはいたけれど、そのところどころに陶器の破片やフォークがおっこっていた。それはここに生活の…

ある晴れた日に -2011年4月宮城- (6)

それから私たちは仙台市街に向かった。そこにも共通の友人の家があったからだ。宮城のちょっとはずれから仙台に向かう途中の幹線道路の建物には今度は津波ではなく、地震の傷跡が生々しく残っていた。特に車のショウルームのガラス張りの壁の破損っぷりはす…